ここでは、最近中島清貴先生がまとめられた「日本の大学におけるハラスメントや学生の自死事件などの重大事故に関する制度的問題を国際比較の観点から分析・整理・問題提起された論考」を紹介する。
この論考は既に中島先生のHPに掲載されている
https://kiyotakasakura.wordpress.com/wp-content/uploads/2026/08/notice_20260820rev.pdf
が、ここでは、最終節の簡単な要約と、分析した4カ国との比較表を引用する。結論的に言うと、4カ国に比べ、日本の制度が、いかにその組織の構成員保護とハラスメント防止に関して遅れた不十分なものであるかを明らかにしている。日本における大学の学生・職員の人権を尊重し、その健全な育成と職場環境の整備を日常的に保証する制度の確立が強く望まれる。
是非この論考全体を読了されることを強く勧めたい。また、先生が参照された参考文献リストも参考にして頂きたい。

最終章 終わりに の要約
主要国の大学では、ハラスメント等の隠蔽・放置に対して組織自体に致命的な不利益を科す構造が確立されている。一方、日本の大学はいじめ防止対策推進法の対象外とされ、行政ペナルティも欠如しているため、大学の自治を盾に事件を隠蔽・矮小化するモラルハザードに陥っている。高校生と大学生の間にある不自然な法的保護の差別を正し、国際基準の制度改革を通じて学生の人権と真の安全を確保することが不可欠である。
大学、或いは様々な高等教育機関(専門学校、各種学校など)で、いままさにハラスメントを働き、同僚職員や学生を侮辱し、いじめている加害者のあなた、あなたの組織がおかれている現状は先進諸外国とはかけ離れた酷い人権状況にあること、そしてあなたの行動はそれを隠れ蓑にした無自覚で低劣なものであることに気付いて下さい。日本以外の諸外国なら、あなた方こそ、とうに組織から追放されている存在なのです。退場しないなら、直ちに、外部からの批判に真摯に応え、被害者に謝罪するとともに、再発防止のための有効な手段を講じなさい!
