(3)「医療法人」と「学校法人」を繋ぐもの
Geminiに「甲南グループ」について聞くと、三つの回答がある。一つ目が、いわゆる「甲南チケット」を創始した企業グループ、二つ目、三つ目が、医療法人「甲南会グループ(公益財団法人 甲南会)」、学校法人「甲南学園 / 甲南女子学園」である。
二つめには、甲南医療センター(旧 甲南病院)、六甲アイランド甲南病院、各種訪問看護ステーションや介護関連施設が含まれるが、本記事はこのグループに属する甲南医療センター(旧甲南病院)でおきた事件である。ちなみに、三つ目のグループには甲南大学、甲南女子大学、甲南学園甲南小学校などが設置されている。

甲南医療センター外観
(1)創立者が同一人物である
甲南グループの医療法人、並びに学校法人の創立者は、同一で、平生釟三郎(ひらお かねさぶろう)である。詳しくはWikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/平生釟三郎
等に譲るが、生年は1866年(慶応2年)、没年は1945年(昭和20年)で、ほぼ戦前に生きた人である。略歴は、甲南学園のHP
https://www.konan-u.ac.jp/gakuenn/hirao/
にあり、経歴と功績を要約すると、
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実業家・経済人としての活躍 東京海上保険の近代化や川崎造船所の再建を達成。自由貿易の推進や実力本位の経営を提言しました。
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社会事業家としての貢献 患者本位の甲南病院を設立したほか、灘購買組合(生活協同組合)の結成にも協力しました。
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政治家としての実績 貴族院議員や枢密顧問官を歴任。文部大臣としては、義務教育の延長、官私立の差別撤廃、師範教育の改善を提唱しました。
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教育事業家としての情熱 教育を自らの天職とし、個性尊重・自主自立・人格修養を掲げて甲南学園(幼稚園〜旧制高等学校)を創設。育英事業(拾芳会)など教育振興に生涯を捧げました。
という感じになる。要するに、実業家・経済人、政治家として業績を上げたほか、その財力を生かし、病院(甲南病院)や甲南学園を形成する大学、高等学校、小学校などを創設した人物である。その人となりは良く知らないが、残した幾つかの「言葉」に、病院や教育機関を創設した思いが反映されているようである。
甲南学園HPの「平生の言葉」コラムによれば、建学の精神、教員像、教育観、各々に関して次のような文章がある:
「専 門 の 学 科 を 教 授 す る 教 師 が 専 門 の 学 科 を 教 授 す る の み を 以 て 足 れ り と せ ず 、 常 に 品 性 の陶 冶 人 格 の 構 成 に 心 を 用 い 、 生 徒 を 主 体 と し 、 生 徒 を 中 心 と し て 各 教 師 の 注 意 を 各 生 徒 に 集 中 し 、 全教 師 が 挙 げ て 各 生 徒 の 教 育 に 従 事 す る の 方 針 を 以 て 進 み ま す 」
(建学の精神)「真 の 教 育 は 大 量 生 産 主 義 で は 行わ れ ま せ ぬ 。 教 師 た る も の は 常 に 各 生 徒 の 個 性 に 注 意 し 、 之 に 適 応 す る 教 養 を 施 す の 要 が あ り ま す」=生徒(学生)中心主義
(教員像)「我 が 甲 南 で は 学 生 に 親 切で あ る 事 が 教 師 と し て の 第 一 資 格 で あ る 故 に 」「学 生 ・ 生 徒 を 正 し く 導 い て 行 く に は 、 何 よ リ も 先 ず 先 生 の 質 を よ く す る こ と 、 先 生 の 心 掛 け を 根本的 に 矯 正 す る こ と が 必 要 に な っ て 来 る 」「だ か ら 先 生 に は 生 徒 の為 に な る こ と は 、 何 で も し て も ら は な け れ ば な ら ぬ」
=教師としての資格:学生に親切であること、公平無私な人格
これらの考え方は、果たして現在の学園執行部のメンバーに正しく受け継がれているだろうか? 永年大学に貢献した将来性豊かな教員を「研究費不正問題」をでっち上げて退職させる、学生に対して指導という名目で2次ハラスメントを行い自殺に追い込む、あるいは学生のことを全く考えずに語学教育の混乱を放置・容認するなどしてきた甲南学園執行部は、まさに平生の建学の精神に立ち戻るべきである。
また医療法人甲南会のHPには、やはり創立者の言葉が紹介されている。すなわち、
「こ こ に 我 々 は 、 人 類 愛 の 精 神 に 基 づ き 、 共 存 共 栄 に 助 け 合 っ て 行 き た い も の と考 え 、 あ ら ゆ る 点 に お い て 病 人 を 本 位 と し た 「 悩 め る 病 人 の た め の 病 院 た らん 」 こ と を 切 望 し 、 甲 南 病 院 を 設 立 し た も の で あ り ま す 」 = 患者のための、患者本位の病院
情熱に燃え、後期研修医として精一杯患者に向き合おうとしていた若き医師にサービス残業を強い、自死に追い込む組織が患者本位の病院たりうるのであろうか?労働環境に問題のある医師が病人に誠実に向き合えるのか?病院執行部は創立者からの言葉を今こそ真剣に受け止めねばならない。
(2)二法人の役員が重複している
以下の2つの表は、甲南学園と甲南会の役員一覧表である。甲南学園で副理事を務める具 英成氏は甲南会のトップ=代表理事であり、甲南医療センターの病院長である。同じく専務理事の平野欽一郎氏は、甲南会では評議員を務めている。なお、この2名の重複は2021ー2022年度の役員一覧表(最後に引用)においても確認されている。2つの組織とも、5年ぐらいに一度役員改選が行われているようなので、直近の5年以上、2組織の緊密な連携関係が維持されている。由々しきことに、甲南学園の副理事には、今年3月学長を退任した中井伊都子氏が今も名を連ねている。在職時起こした数々の不祥事の責任は少なくとも内部では誰も問題にしないようである。
2022年には甲南小学校における「いじめ事件」についての裁判も報道されている:
いじめ原因で転校、加害児童側に賠償命令 学校側の責任問えず 神戸地裁 _ ラジトピ ラジオ関西トピックス
ちなみに甲南会の役員名簿(下)には甲南小学校事務長の名前も確認できる。
やはり「甲南グループ」は何かがおかしい!?




























