大学院生のAさんは数年前に某大学大学院に入学後、本人の意思とは無関係に決められた指導教員Bと折り合いが悪かった。しかし半年ほど経って、研究テーマについて他の教員に相談に行き、良いアイディアを得た。そのことをBに相談したところ、勝手に他の教員に相談したことを強く叱責され、それ以降関係がさらに悪化した。結果的にBは、客観的理由なくAさんを「進級不可」と判定して留年させた。
パワハラ事例 [p1803-180520](関西、教育機関)
Information and Archive against Academic Harassment
大学院生のAさんは数年前に某大学大学院に入学後、本人の意思とは無関係に決められた指導教員Bと折り合いが悪かった。しかし半年ほど経って、研究テーマについて他の教員に相談に行き、良いアイディアを得た。そのことをBに相談したところ、勝手に他の教員に相談したことを強く叱責され、それ以降関係がさらに悪化した。結果的にBは、客観的理由なくAさんを「進級不可」と判定して留年させた。
パワハラ事例 [p1803-180520](関西、教育機関)
若年層の死因第1位が自殺の国=日本
大学での教員によるハラスメントをきっかけとする学生の自殺や精神病の発症は前から気になっていたので、まずは自殺について少し調べてみました。多くの統計や記事等[1][2]で共通に指摘されているのは、1990年代以降の日本における若年層(19‐34歳)の自殺率の顕著な増加です。若年層の自殺率(10万人あたりの自殺者数)は1990年の約7から2014年の15程度に上昇しています(世界トップ!)。同様な傾向は、韓国ではみられるが他の欧米先進国では軒並み10以下まで下がっているのに、です。年代別では、1999年と2014年を比較すると、1999年不景気でピークであった50歳代の自殺でも減っているのに若年層だけが増えていることが解っています。
まさにこの失われた20‐30年、私たちは若い人に困難を押し付けていわゆる「豊かな社会」に固執し、その維持に汲々としてきたようです。消費も増えず出生率も一向に回復しないのは、決して彼らだけのせいではないでしょう。
http://blogos.com/article/60643: 厚生労働省各種統計資料等
数年前某大学院に入学して以来、院生のAさんは、本人の意思とは無関係にあてがわれた指導教員B(学部卒の官僚出身、研究経験無し)からほぼ毎日、まるで官僚の部下のように罵倒され続けた。結局、Aさんは精神的に追い詰められ、大学に近寄れないほどのトラウマが残って、退学を余儀なくされた。
パワハラ事例 [p1802-180516](関西、教育機関)
辞職と軽い処分で終了?! 私たちの学ぶべきこと
マーシー教授は、Buzzfeedでの暴露以降、大学当局と自身への批判を受け、その後、形の上では教授職を辞任した(10月)が、軽い刑罰で処分されたのみであった。重要なのはわたしたちはこの事例から何を学ぶべきかということである。
本ブログの「わたしたち」の項でも述べたが、残念なことに、1)似たような状況は、日本の研究機関・大学でも「よくある話」で、2)殆どどの組織にもセクハラ常習者はおり、3)地位や実績の高い人ほどそれを盾に開き直る(指導・教育であった?)か否定し、組織全体のモラルを破壊し腐敗させる元凶となっている。これらの事実をもっとはっきり認識すべきで、彼らの与えている社会的・学術的損失は計り知れないほど大きいのである。
直接被害を被る立場の学生・若手職員間の情報や申し送りは、根拠があり信頼できる場合が多い。近い内にこれに類似した「セクハラ事例」を掲載予定で、全国の教育・研究期間に居座り続けるハラスメント常習者の暴露と追放を皆様と一緒に進めていければと考える。
(2015年10月20日WEBRONZA, https://cakes.mu/posts/11200等)(A)
著名な学者と甘い大学当局、公然の秘密に
既に古い話になりつつあるが、2015年にBuzzfeed newsのスクープにより明らかになったのは、著名な天文学者であったカリフォルニア大学バークレイ校 (University California Berkley, UCB) のジェフ・マーシー教授のセクハラ問題である。その著名さは、この分野(太陽系外惑星研究)でノーベル物理学賞が授与されるとしたら確実に3人の内の1人に入っていたといわれるほどである。
特筆すべきは、ハラスメントが2000年ごろから長期にわたり多数の学生に対して常習的に続けられていたこと、その間の学生・職員からの度々の訴えが大学当局の無責任な対応(匿名や代理の訴えには対応しない等)により一貫して無視されてきたことである。その結果、UCB天文学教室では、女子学生の間で、マーシー氏の研究室の学生になってはいけないという忠告が学年ごとに申し送られていたという。即ち、大学と一部の関連研究者の間ではいわば公然の秘密になっていたわけである。
(2015年10月20日WEBRONZA, https://cakes.mu/posts/11200等)(管理人A)
Aさんの急逝前の切迫した状況をずっと見て来られたご家族は、この亡くなり方に納得がいかず、人事の経過や心筋梗塞の発症原因などについて大学の多くの関係者〔学長や複数の教授など〕にご丁寧な書簡を送られたが、全く反応が無く実質的に無視された。数年後になり(ほとぼりが醒めた頃?)学長がいきなりご家族に面会に来て形ばかりの謝罪があったが、事件は「終了」とされてしまった。学内で教職員やましてや学生にもハラスメント事案としての疑いや認識が共有されることは全く無く、現在に至るまで学外にも一切発表されていない。かろうじて「急逝」を悼む「追悼論文集」は発行されたようであるが、、。
パワハラ事例 [p1801-180428] (2) (北信越、教育機関)(資料有、特定開示可能)
このブログにおけるハラスメント情報・資料の収集と開示(続き)
お寄せ頂きたいハラスメント資料とは、特に地域的にしか明らかにならないローカルな情報(処分のマスコミ発表)・統計等で、全国的に配信されにくいものです。若い方を中心に誰しも進学・就職等で新しい大学や研究機関に就職・転勤すること等は頻繁にあることです。多くの方が新生活を希望に満ちてスタートしたいと考えている一方で、新天地のハラスメント環境についての情報は殆どありません。この会社、官庁のこの部署、この大学のこの学部だけは「注意した方が良い!」「考え直した方が良い!」と言う情報は極めて貴重で、ぜひとも共有化を進めたいと考えています。
これらの資料の投稿も「お問い合わせ」欄を通じてお願いします。
このブログにおけるハラスメント情報・資料の収集と開示(続き)
そしてこのブログをより発展させて頂くために、ハラスメント情報やハラスメント資料についての、ブログ読者からの積極的な投稿をお願いしたいと思います。
投稿して頂くハラスメント情報は,最低限当事者から見た事実で構いません。また古いものでも結構です。読者の方(或は知人・友人)が属する研究組織、教育機関でこんなひどいハラスメントが進行中で困っている、或はひどいハラスメントが過去にあったけど結局何の改善、解決もなされていない、と言う例でも構いません。
これらの情報の投稿は「お問い合わせ」欄を通じてお願いします。
このブログにおけるハラスメント情報・資料の収集と開示
本ブログでは、管理者が収集、もしくはブログ訪問者・購読者が収集・投稿してくれたアカデミックハラスメント情報・資料の迅速な発信と開示を行って行きたいと思います。但し、ハラスメント情報の最初の開示(一般開示)は当事者・被害者の利益に最大限配慮し、具体的な個人情報や固有組織名を明らかにしない「事例」としての開示のみ管理者の責任で行います(勿論内容・形式についての当事者の了承が前提)。従って、ハラスメント情報の開示は全て管理者が投稿する形で進めます。ただ、その事案発生の地域と組織種別は明示されているので、ブログ読者でその事案に関心を持たれ、今後の利益のために特定開示を要請する方がおられれば、管理者が(出来ればお会いして)その是非を判断し、その後の対応を決めます。これらの手続きは全て「お問い合わせ」欄を通じてやらせて頂きます。
ある大学で若手の助(准)教授であったAさんは、大型実験装置の導入を進める一方で、上司の許可を得て助教採用の準備を進めていて、出身大学からの候補者に絞りその採用が目前になっていた。ところが、その段階でいきなり横槍が入り、その人事を棚上げ〔中止?〕せざるを得なくなった。理由は退職目前の教授の他大学からの赴任があり、当初研究はしないはずであったその教授が、研究もしたいので急きょ助教が欲しいと言い出したことによる。Aさんは関係者への説明と謝罪に忙殺された上、自分の研究プロジェクトの頓挫・方針変更などによる心労のため、数か月間強いストレスを受けたのち、心筋梗塞を発症し急逝された。
パワハラ事例 [p1801-180428] (1) (北信越、教育機関)(資料有、特定開示可能)
ご家族の手紙 1
これは、不幸な事件発生後かなりの時間が経過した後、当事者ご家族から元同僚の教員あてに出された手紙で、事件にかかわった関連教員の無責任な対応とそれに対する静かな憤りが感じられる。
ご家族の手紙 2
これは、手紙 1にある勇気をもって最初にご家族から学長あてに出された手紙で、事件を巡る大学側の理不尽な対応と調査要請が述べられている。
ご家族の手紙 3
手紙 2に対する対応として当該学長がご家族に面会に来た後、再度学長あてに出された手紙である。事態は何ら解決されず、被害者や手紙をよこす家族はむしろ厄介者扱いで、「何もなかった」としてさっさと収束させたいという大学側の思惑が透けて見える。