アメリカサイエンス(学術)界のセクハラ事件 (2)

辞職と軽い処分で終了?! 私たちの学ぶべきこと

マーシー教授は、Buzzfeedでの暴露以降、大学当局と自身への批判を受け、その後、形の上では教授職を辞任した(10月)が、軽い刑罰で処分されたのみであった。重要なのはわたしたちはこの事例から何を学ぶべきかということである。

本ブログの「わたしたち」の項でも述べたが、残念なことに、1)似たような状況は、日本の研究機関・大学でも「よくある話」で、2)殆どどの組織にもセクハラ常習者はおり、3)地位や実績の高い人ほどそれを盾に開き直る(指導・教育であった?)か否定し、組織全体のモラルを破壊し腐敗させる元凶となっている。これらの事実をもっとはっきり認識すべきで、彼らの与えている社会的・学術的損失は計り知れないほど大きいのである。

直接被害を被る立場の学生・若手職員間の情報や申し送りは、根拠があり信頼できる場合が多い。近い内にこれに類似した「セクハラ事例」を掲載予定で、全国の教育・研究期間に居座り続けるハラスメント常習者の暴露と追放を皆様と一緒に進めていければと考える。

(2015年10月20日WEBRONZA, https://cakes.mu/posts/11200等)(A)