学生に暴力をふるい、教授会でその学生を嘘つき呼ばわりする

大学院生のCさんは入学後、本人の意思とは無関係にあてがわれた2人の指導教員XおよびYと折り合いが悪かったので指導教員変更の希望をXに表明したところ、Xは毎月行うCさんとの面談で、Cさんを追い詰め、ある日のことついに暴力に及ぶに至った。Xから暴力を受けたCさんはうつ状態となり、文章が書けなくなって、けっきょく進級判定のための論文を遅れて出した。それを根拠として、YはCさんの「進級不可」を判断し、教授会はそれを組織決定した。その後も、XとYはCさんを執拗に攻撃し、Cさんはけっきょく退学を余儀なくされた。

なお、暴力を受けた直後に、Cさんは人権委員会にその暴力を提訴した。人権委員会はおざなりの調査をしたのちに「ハラスメントは確認されなかった」と結論を出した。ところがXは教授会でこのプライベート事案を、Cさんの実名を挙げて報告し、その際に「ハラスメントは認定されなかった」と虚偽の表明をした。Yも「Cさんは嘘をついている」とXを擁護。そのため、全教員は、Cさんが嘘をついたと判断して、結果的にCさんの人権は損なわれた。

パワハラ事例 [p1805-180523](関西、教育機関)