若年層の死因第1位が自殺の国=日本
大学での教員によるハラスメントをきっかけとする学生の自殺や精神病の発症は前から気になっていたので、まずは自殺について少し調べてみました。多くの統計や記事等[1][2]で共通に指摘されているのは、1990年代以降の日本における若年層(19‐34歳)の自殺率の顕著な増加です。若年層の自殺率(10万人あたりの自殺者数)は1990年の約7から2014年の15程度に上昇しています(世界トップ!)。同様な傾向は、韓国ではみられるが他の欧米先進国では軒並み10以下まで下がっているのに、です。年代別では、1999年と2014年を比較すると、1999年不景気でピークであった50歳代の自殺でも減っているのに若年層だけが増えていることが解っています。
まさにこの失われた20‐30年、私たちは若い人に困難を押し付けていわゆる「豊かな社会」に固執し、その維持に汲々としてきたようです。消費も増えず出生率も一向に回復しないのは、決して彼らだけのせいではないでしょう。
http://blogos.com/article/60643: 厚生労働省各種統計資料等