MBSニュースで報道された兵庫県相生市の看護学校のパワハラ実態を独自取材した動画を転載します。
https://youtu.be/RYCwgCj-8_Q?si=x4zEn0fCV-XkJfKH
Information and Archive against Academic Harassment
以前公開していました標題のyoutubeですが、事態の進展が有りましたので、非公開としました。事案についての記事は2024年2月22日投稿していますので、そちらをご参照下さい。以前のyoutubeのご視聴を希望される方は、お問い合わせ欄にメール下さい。宜しくお願いします。
看護学校のハラスメント事例として新たに次のような声が寄せられました。当事者からの報告を以下に掲載します(管理人)
私立大学看護学部における実習科目履修拒否の裁判
近時、看護学校における教員の生徒に対するハラスメントが大きな社会問題となっています。そのようなハラスメントの一事例として、私が経験した事案を紹介します。
私は、大阪府内のある私立大学の看護学部に2020年に入学しました。
私は、3年次に当たる2022年度の冬学期に開講された看護実習のうち、いくつかの科目で不可となりました。背景には、寝る時間を確保出来ないほどの大量の課題を出されたり、体調不良になった際に医療機関の受診をさせてもらえない、理不尽な叱責をうけるなどの、私から見るとハラスメントとしか言いようのない対応があったと私は感じています。
私は、学内のハラスメント相談窓口にそれらの問題について申告しました。
一方、卒業のためには不可となった科目の再履修が必要となりますが、大学は、学長と学部長の連名で、私に対して大学教員に対してクレームを入れるような態度について改める旨求める文書を送ってきました。
学長は、学内のハラスメント対策委員会の委員長を兼ねており、その学長がそのような文書を送ってきたことは、中立性を疑わせるものだと思います。
私は、2023年度冬学期に実習授業の再履修を登録しましたが、大学は、教育研究評議会で、私について2023年度の実習科目の履修を認めないと決定しました。この決定については、学則上の根拠はないようです。
その理由として、大学は、私が過去に(提出物をなくされたり、テストのことについて誤った情報を流したことなどについて)教職員に対してクレームを言い、教員側がそのことによってメンタルに負荷がかかり、退職すると言い出すなど、その対応に苦慮しているところ、大学として、「安全配慮義務」に基づいて、教員に対して私の実習を担当するよう命ずることはできないからだ、と説明しています。
しかし、仮に、私が研究教育活動に支障が出るレベルでそのような行為を行っているのであれば、学則に従って停学などの懲戒処分を行うなどするのが筋であると考えられ、学則の根拠なくこのような学生にとって不利益な措置を取り、私の在学契約に基づく権利を侵害するのは違法であると考えられます。このままでは、私は退学に追い込まれることを余儀なくされてしまいます。
そこで、私は、管轄の地方裁判所に、大学を設置している学校法人に対して、大学が私に対して2023年度冬学期に実習科目を履修させることなどを求める仮処分を申し立てました。
そして、去る2024年1月12日、裁判所は「債務者は、債権者に対し、令和5年度冬学期に、債務者が設置する●●大学看護学部看護学科の別紙科目一覧(注:大学が履修拒否した科目が記載)記載の各科目を仮に履修させよ。」との仮処分命令が発令されました。
仮処分命令は、仮にその結果に不服があったとしても、その結果に従う義務が発生します。しかし、大学側は、不服申立て(保全異議)を行う一方、裁判所の命令には従うことがなく、私は、実習科目の受講ができないまま、時間だけが過ぎています。
大学は、私立大学であったとしても高等教育の担い手として公的な側面があるにもかかわらず、大学が学生に対してこのような対応をしていることは由々しきことと思います。
今後、大学側には、仮処分命令を踏まえた誠実な対応を行ってほしいと思います。
「すべての看護学生が夢や希望を持って看護師になれること」を目指します
1昨年来、北海道立江刺高等看護学院、千葉の木更津看護学院、岐阜県の看護専門学校などで教員による理不尽なパワーハラスメント、アカデミックハラスメントが相次いでいることは新聞やTVで度々報道されていますが、相次いで自殺者が出る事態に至っており、問題は深刻です。
報道例には
看護学院のパワハラ自殺、北海道が遺族に謝罪 母「許していない」毎日新聞 2023年5月16日
木更津看護学院 ハラスメントあった? 第三者委調査報告で会見 2022年12月28日 NHK千葉放送局 ちばweb特集
等があります。
現場のハラスメントに対する意識が極めて低い一方で、看護学校を管轄する都道府県には、小中学校・高校での児童・生徒のいじめに関する「重大事態」に類するものへ対応する機能や人材、あるいはハラスメントのガイドラインなどもほとんど無いという現状です。
このような状態を何とかすべく、最近の事案をきっかけに、この4月「看護学校パワハラ撲滅プロジェクト」が発足し、活動が開始されました。是非、下記ホームページを参照して頂ければ幸いです:
詳細は上記HPに譲りますが、その最初の重要な活動の一環として、SNSを通じた看護学生の実態調査を行っています。また、その回答に基づくレポートが順次HP上で公開されています。
もし身近でそのような例を見聞きする方々がおられましたら、ぜひ調査にご協力頂くとともに、孤立している当事者・家族の皆様が、必要に応じて相談などをされることをお勧めします。