甲南大学学生自死事件、再度文部科学省に通知書を送付したところ、回答がありました! 

本事件の代理人と遺族は、本年4月に続きこの9月初め、再度、甲南大学学生自死事件に関連する通知書を文科省に送付し、その到着を確認しました。そして最近(9月22日)文科省から回答がありました。以下にその通知書と添付した遺族のコメント、及び文科省からの回答を掲載します。

 現学長の中井伊都子氏は,来年3月任期終了予定ですが、本事件当時のハラスメント委員会委員長として「ハラスメントは無かった」という事件隠蔽のための間違った判断を公にし、被害学生を自死に追い込んだ張本人であり、このまま事件の責任を取ることなく退任(理事長に昇格!?)することは許されません。

 遺族と代理人、及び遺族を支援するチームは、これまでに様々な啓もう・宣伝活動をふまえて、引き続き甲南大学の責任を追及し、謝罪と補償を求める動きをさらに加速する予定です。今後の皆様のご協力を宜しくお願いします。

                  (事件の漫画版youtubeの1ページ)

これまでに作成したyoutubeのURLは以下の通りです。ご視聴をお願いします。

漫画版:https://www.youtube.com/watch?v=5T350Eik9Zs

テキスト版(日本語):https://youtu.be/JHQ78GyIAlI

テキスト版(英語):https://youtu.be/BE1ChgJfT9E

通知書:

 通知書(引き続きの対応の要請)

阿部俊子文部科学省大臣 殿

前略 私は、神戸市東灘区にある私立甲南大学(学校法人甲南学園が設置)に通学していた●●の母○○の代理人をつとめる弁護士です。
 平成30年3月、当時甲南大学一回生であった●●が所属していた同大学の○○部の部長及び前年度の部長が、●●が○○部において出店した学園祭の模擬店で売上金を横領した等という事実無根の名誉棄損情報を流し、根拠なく強制退部としました。この名誉毀損情報は、学内の数多くの文化部、文化部に所属する学生、さらには他の学生のほか、他大学の団体にも拡散し、●●は、多数の見知らぬ他者からの心無い中傷を口頭やSNSで受け、本人にとって大切な「信頼」という財産をぶち壊され、将来の社会的生命を絶つ取り返しのつかない事態を招きました。甲南大学は、当時、●●本人から相談を受けていたにも関わらず、適切な名誉回復措置をとらず、さらには、●●が当該名誉毀損情報の拡散がハラスメントであると申立をしたにも関わらず、大学のキャンパス・ハラスメント委員会はこれに該当しないと誤った判断をしたこと等から、●●は、平成30年10月に、抗議の自死に至りました。
【要望の趣旨】
令和4年3月14日付で、御省から当職宛に「大学に対し、御遺族に対して丁寧に説明することなど、真摯に対応するように要請しております。こちらの要請に対して、大学からは、丁寧に対応していくとの回答をいただいております」とのご連絡をいただいておりますが、本日現在、未だに大学側からは、何の連絡もありません。本人及び遺族に対し、大学が真摯に事実関係を調査の上、謝罪するよう指導をしていただきたく改めて要請します。なお、この件について、母○○からのコメントがありますので、
添付します(●●を被害学生と表記しております)。
※本要請に対する文部科学省についてなされた対応や文科省の考えを、本書到達後 2週間以内に書面でご回答下さい。
令和7年9月3日
530-0047
大阪市北区西天満3丁目14番16号西天満パークビル3号館8階
電話 06-6316-1118(代) FAX 06-6316-0685
い ぶ き 法 律 事 務 所 弁護士 岩 佐 嘉 彦

遺族のコメント(付属資料)

母○○のコメント
 甲南大学のハラスメント放置により、学生から死者が出たことに対し、文部科学省としても真摯に受け止め、対応していただきますよう要望します。

 甲南大学は、2018 年(平成 30 年)3 月、大学が公認するクラブ活動における上級生のハラスメント(被害学生が売上金を横領した等といった虚偽情報の拡散と被害学生に対する根拠のない強制退部)を制止せず、被害学生の声を無視した。そして、当該部への処分を行うどころか、同年4月、大学公式組織である文化会において、秋宗秀俊学生部長指導の責任下で、全文化部に対し、部のお金を横領した人物として、強制退部したことが通知された。秋宗部長は「君やったよね」と被害学生に発言し、伝票を確認するといった調査もなされないまま、事実無根の誤情報が拡散された。その甚大な名誉毀損被害に対して、甲南大学から被害学生への適切な救済処置及び的確な訂正は行われず、逆に、学生の被害が拡大した。さらに、同年9月、甲南大学は、ハラスメント自体が無かったと事件を隠蔽した。

 当然、その対応に納得出来ない被害学生は、自身へのいわれなき名誉毀損を払拭するため「ハラスメントを実行した部長の交代、ハラスメントを行った部活動の一時停止」を主張し「自分はダメージを負っている。納得出来ない」とさらに訴え続けたが、大学側は被害学生を被害者として扱うことなく、秋宗秀俊氏は「当時から部活の停止はないことを伝えている」と取り合わず、中井伊都子副学長は「今もなお問題になっているとは判断していない」と、被害救済とは真逆の高圧的態度の対応をし、被害学生は益々疲弊した上、7か月間訴え続けた名誉毀損被害を無かったものとされた。その日々の苦悩を「全力でやってもやっても、、、ちょっと悩みすぎて、、くそ疲れたわ」と随時親友にメールや口頭で語っている。
 そして、被害学生は、最終的な抗議の手段として、自身の尊厳を守るため、同年 10 月17日、遺書を残して、自死に至った。

 生前のやり取りで、甲南大学のトップとして「ハラスメントは認めない、現在に至ってなお問題視すべき事情まではないといえる」との言葉を繰り返して、被害学生に泣き寝入りを強いた人物である中井伊都子氏(当時ハラスメント委員長、当時副学長)が、学生死亡後の2020年に、学長に就任。事後対応は一切皆無のまま、嘘の情報を発信し、2024年には、再任までしている。
 生前から死亡後の一連の大学の対応は著しく被害学生の尊厳を傷つけるものでり、遺族に対する更なる精神的加害行動である。

 2018年当時ハラスメントを行った学生らには、2024年神戸地裁、2025年大阪高裁において、賠償命令が出ている。その間、新聞や国会での発信があっても、前文科大臣から遺族に真摯に対応するように通達があっても、教育機関である甲南大学が、クラブ活動で死者を出したこと、大学の対応が不適切であったことへの反省を示したことは無い。そして、事件再発防止のための措置も行わず、自治体に学生の死亡報告もしていないことを遺族は知った。
 遺族の告発によるメディアからの取材や、学生への大学HPには「大学の対応に問題はなかった」と発信しており、大学の初動の間違いを発端とする学生の死を軽視したままである。
 学生の死の当日より、大学から職員には緘口令が出ており、現在に至って遺族への対応は一切皆無のまま、大学から一人の弔問もなく、7年も放置されてきた。
 中井伊都子氏は学長として、笑顔で『人物教育の甲南』や「今後も各組織で『甲南らしさ』を追求していきます。」と大学ネット広告で発信しているが、被害学生の命を慈しむという基本的で常識的な教育から脱線していることは、遺族として否めない。被害学生は生前、自身で大学に対しハラスメント被害を整然と7か月間も訴え続け、抗議と苦悩の言葉を文章で残している。
 「このまま何の処置もなしに活動を続行させてしまうと、後々の彼らのためにならないです。今回のことを何も罰せずに、そのままにすると、又、同じことが起こってしまうと考えているので、処分をお願いします(2018年7月)。強制退部の措置について、全体としてハラスメントが行われたと思う(同年 8 月)。強制退部はハラスメントではないのか、納得がいかない、いったい大学のどこに言えばいいのか、自分はダメージを負っている。(同年 9 月)もう甲南にいても何もならない、勉強とか関係なくいい学校じゃない、無駄な学費を払う気にもなれない(同年10月)」その他一連の記録が残されている。事件のあった3月に、被害学生が自ら学生部に被害を届け、中村英雄事務学生部長、秋宗秀俊教授学生部長、中井伊都子副学長、当時父母の会会長、長坂悦敬当時学長、吉沢当時理事長にも、被害学生と母親から報告し悲痛な状況を相談していた。

 事件当時の当該部活動、文化会常任委員会、部長会における学生たちの謂れなき高圧的対応も軽率なハラスメントとして反省すべきもので、被害学生を苦しめたが、その後大学から生徒への適切な指導も事件説明も成されていない。驚くべきことにその後は、最悪の結果となった学生の死を隠蔽したまま、甲南大学では当該公認部活動に対し、学長顕彰授与表彰式や祝賀会が繰り返し開催され、ネット上で祝賀会の様子が発信されている。この7年間の『甲南らしさ』?の大学による行為は教育機関として問題視すべきもので、再発防止ができているとは到底いえない。
 遺族は被害学生の意志を引き続き、甲南大学に説明責任と被害学生への謝罪を求めます。国としても対応をお願いいたします。

文科省からの回答(9月22日付)

甲南大学は教育機関として、また当時関わった大学職員は人間として、まともな対応をして下さい。甲南大学が誠意ある姿勢を示されることを強く望みます。

甲南大学学生自死事件に関連し、文部科学省と甲南大学宛通知書を送付し、 それぞれ通知書到着を確認しました。

前記事で報告したように、2018年の甲南大学学生自死事件に関し、3月に大阪高裁で、加害者に対する名誉棄損行為があったとして、神戸地裁一審判決に続き、賠償判決が出され、確定しました。

これを受け、自死遺族と代理人はこのほど改めて文部科学省と甲南大学に「通知書」を送付し、事態の進展と改善への協力を求めました。以下に2種類の通知書を掲載します:

【遺族コメント】

 甲南大学2018年の息子の抗議自死は、中井伊都子氏(当時ハラスメント委員長)をトップとする指導死です。
 事件当時、直接指導死に関わった人物:中井氏は学生の死の翌々年、甲南大の学長に就任し、その後、遺族の言葉も文科省からの通達も無視し、学生の死に一切触れること無く、更に2023年〜現在も再任中です。
なぜ、公に学長として笑って顔が出せるのか、遺族は道義的理解に苦しみ、はらわたが千切れる思いです。
  2020年遺族告発によるメディア報道で、甲南大学は「大学の対応に問題はなかったが、学生の死は悲しい。ご冥福をお祈りします。」とコメントしており、甲南大学からは、今日まで一人の弔問もありません。
 「学生自死当日より大学職員には、緘口令が引かれている、学内では個別の対応を禁じられている」と、息子の死後、母と他の保護者が学部教授らを直接訪ねて対面で聞きました。
 被害学生と家族へ、その他へ、公へ、相手によって、カメレオンのように態度を変える現学長らの言動を、息子生前のハラスメント事件〜今日まで遺族は目にしてきました。
ハラスメント隠蔽→学生の抗議死→人の死軽視→その後の甲南大学の対応について、甲南内部関係者は誰も違和感を感じないのでしょうか。
 「このままでは、また同じ事が起こってしまう」と、生前訴え続けた被害学生が、被害者として扱われず抗議自死にまで追い詰められました。
甲南大学は加害学生らに、まともな躾けもせず、文化会でも、うやむやで終わらせられた苦悩、甲南大学の対応が自死の原因だと、遺書にもあります。
 大学初動対応の過ちによって名誉毀損被害が拡大すると、最終的に「格別問題すべき事情までは無いと言える」と、中井伊都子(当時ハラスメント委員長:現学長)、秋宗秀俊氏(当時学生部長:当時文化会責任者)は、被害学生である息子にハラスメント泣き寝入りを強いました。息子は、その苦悩の日々の爪痕を資料で残しています。
 甲南大学は教育機関として、当時関わった大学職員は人間として、まともな対応をしてください。

 

 

甲南大生自死事件 加害者元部長らへの賠償命令再度認定される!大阪高裁 2025年3月7日 

 昨年6月の神戸地裁における一審判決(下記に新聞記事掲載)に続き、さる3月7日、大阪高裁において、加害者元部長ら2名に対する二審判決が下され、より踏み込んだ内容・範囲で、被害者に対する名誉棄損行為が認められ、賠償金の支払いが改めて命じられました。 ただ、現時点では、加害者らは遺族への謝罪や哀悼の言葉もなく、判決公判にも出廷せず、この事件を終わらせようとしています。

 また(これまでの本ブログ記事に詳しいが)、甲南大学はこの件に関し、学内ハラスメント委員会において「ハラスメントは無かった」と結論付け、その後大学内での適切な対応を怠るという2次ハラスメントを強行し、被害者を自死に追い込みました。今日まで一貫してその責任を取って来なかった大学当局は、在学生による重大な名誉棄損行為があったというこの判決を真摯に受け止め、被害学生に一連の重大な名誉棄損事案を起こした当時の加害学生を大学当局が擁護し、事件の隠蔽に走ったことを認め、謝罪と補償をすべきだと考えます。

以下は原告である自死学生の母親の言葉です。

また、以下に一審判決を伝える新聞記事も掲載します。

実際の記事は以下で参照できます:

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202406/0017788904.shtml

また事件を紹介する漫画版youtubeも配信しています:

https://www.youtube.com/watch?v=5T350Eik9Zs

以下は漫画内の2頁です:

 

大原簿記学園における阿部先生の闘いー3/14大原学園集会の報告

大原簿記学園における阿部先生の闘いは、2018年11月18日に発生した生徒による暴力事件を発端としています。この事件により、阿部先生は、学園から不当な戒告処分を受け、「暴力教職員」という不名誉なレッテルを張られました。その結果、精神的にも経済的にも大きな損害を被り、名誉回復と公正な対応を求めて今日まで戦い続けてこられました。

また、労災不支給という理不尽な対応にも直面されましたが、2023年3月24日には労働保険審査会で逆転支給が認められ、公的機関によって阿部さんの正当性が認められる結果となりました。しかし、それでもなお学園側は処分撤回や謝罪を行わず、不当な態度を続けています。

 今回3/14集会はもともとこれまでと同じく大原簿記学校本館前での開催が予定されていましたが、次の報告にある公判との関連で、神保町公民館内での「24春闘第一波統一行動 大原学園前抗議(報告)集会」という形での開催となりました。

 詳しい集会の報告はchange.orgの記事をご参照下さい:

大原学園集会ご参加の御礼とご報告

 3/14大原学園集会にはブログ管理者も参加しましたので、当日配布されたビラを下に掲載します:

また、阿部先生の事件の当初からの簡単な経過は次の資料に有ります:

阿部先生事件の経過

特定非営利活動法人東京労働安全衛生センター機関紙「安全と健康」2023年12月-2024年1月合併号(通巻4256号)発行日2024年1月28日

またこの問題について継続されているchange.orgでの署名運動のURLは以下です。署名にも是非ご協力ください:

https://www.change.org/p/%E5%A4%A7%E5%8E%9F%E5%AD%A6%E5%9C%92%E3%81%AE%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%94%B9%E5%96%84%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%8B?recruiter=1321384765&recruited_by_id=775f2560-7f66-11ee-a88d-b3832c223c47&utm_source=share_petition&utm_campaign=share_for_starters_page&utm_medium=copylink

キャンパス・スクールセクハラ性暴力前科者への警告ー(4)

性交中のコンドーム外し有罪判決 「強要罪」該当とオランダ裁判所

共同通信社 によるストーリー(2023/3/15)

【アムステルダム共同】オランダ南部ドルドレヒトの裁判所は14 ⽇、性交渉中に相⼿の同意なくコンドームを外したのは「強要罪」に当たるとして、28歳の男に執⾏猶予付きの有罪判決を⾔い渡した。地元メディアなどが伝えた。AP 通信によると、ドイツ・ベルリンの裁判所が2018 年、同意なくコンドームを外したとして性的暴⾏の罪で警察官に有罪判決 を下すなど、他国でも処罰化の動きがある。 今回の判決は、相⼿の⼥性がコンドームなしで性交渉をしたくないと事前に⾔っていたにもかかわらず、男は断りなく外し、⼥性を性感染症や望まない妊娠のリスクにさらしたと指摘した。性交渉⾃体の同意はあったと認めた。

*性行為中に、合意に基づかずに、コンドームを密かに取り外したり損傷させたりする行為はステルシング(: stealthing) と呼ばれる。 性的暴行・レイプと見なされ得るもので、生殖的強制の一種とされる。

関連する記事・判決は、古くは2018年にドイツでhttps://www.cnn.co.jp/world/35130541.htmlがある:

(中略)同報道担当者によると、被告の警官は今月11日、執行猶予付きの禁錮8カ月、賠償金3000ユーロ(約37万8000円)と被害を受けた女性の性的な健康に関する医学的検査の費用96ユーロの支払いを命じる判決を受けた。被告は上訴する方針を表明した。

最近では2021年ニュージーランドでhttps://courrier.jp/news/archives/242112/のような記事:

(中略)ステルシング自体は以前からあったが、それが性犯罪であるという認識が広まったのは、ここ数年のことだ。「メルボルン・セクシャル・ヘルスセンター」の研究者による2018年の調査結果では、男性と性行為をした女性の3人に1人、男性の5人に1人が、性交中にステルシングをされていると、報告されている。

昨年英国ではhttps://www.afpbb.com/articles/-/3524231:

(中略)【6月14日 AFP】英国の裁判所は13日、性行為中に相手の同意を得ずにコンドームを外したとして、ロンドン南部在住のガイ・ムケンディ(Guy Mukendi)被告(39)に禁錮4年3月の判決を言い渡した。同被告は4月に有罪を言い渡されていた。

だが日本で性犯罪にならない可能性が有るようだ:https://diamond.jp/articles/-/347920

日本でも一刻も早く性犯罪として認められ、性病罹患者によるレイプなどと合わせて、性的強要罪・傷害罪として起訴され厳罰が下されるようになることを願う。

 世の中の、特に男性諸君、「生が好きだ!」とか言って避妊具無しの性交をパートナーに強要していませんか?断じてやってはいけません。また自分自身のみでなく、例えば自分の子供たちにもきちんと性教育をし、性犯罪を起こさせないように気を付けないといけません。但し、「令和5年度の人工妊娠中絶件数のうち、20歳未満が10053件、一方で40歳~44歳の件数が11170件だったといいます」。以下の記事には、親にこそまず性教育が必要では?という見解もありますhttps://forzastyle.com/articles/-/73960

 

 

 

キャンパス・スクールセクハラ性暴力前科者への警告ー(3)

キャンパス・スクールセクハラ性暴力前科者への警告ー(3)

 昔のことだから、大したこともしてないから 逃げられると思っている多くの「隠れ加害者へ」ーいつ告発が来るかもしれません!謝罪は今からでも遅くないのでは? もしくは今しがみついている役職からさっさと退場しては?退場しても、告発されることは減るかも知れないが、性犯罪の罪は一生消えませんが(民事では賠償の対象になり得ます)!

2番目の注目記事は以下のものである:https://bunshun.jp/articles/-/60020(#4)

「何だ、文春の記事か?」と斜に構える方もおられるかと思うが、これが含まれる一連の記事(#1~4)は猪谷千香氏(弁護士ドットコムニュース記者)の最近の著書ギャラリーストーカー-美術業界を蝕む女性差別と性被害 https://www.amazon.co.jp/dp/4120056163? から一部抜粋の形で構成されたものである。#1~3、#1: https://bunshun.jp/articles/-/59913、#2: https://bunshun.jp/articles/-/59914、 #3: https://bunshun.jp/articles/-/60019も全く酷くかつおぞましい内容であるが、ここで扱う#4は天下の東京芸術大学における信じられないような話である。他の(日本の?)芸術系大学でもよく似たことが頻発しているのであろうか?#4の記事のタイトルは『新入生に「性的な一発芸」を強要する“東京藝大のヤバさ”「露出の多い衣装、亀甲縛りも」「ショックでした」』である。教育機関ではあまり表っては聞かれない「用語」も混じるので、そのリアルさを感じてもらうために本文から何カ所か引用する:

#1~3では、(以下青字=引用)美術業界で権力を握る美術家やキュレーター、学芸員による、女性作家に対する壮絶なセクハラや性暴力の実態 が紹介されたが、そうした作家たちの中には、学生時代から同じ大学の先輩や教員らからハラスメントを受けているケースも少なくないということだ。美術業界に人材を輩出してきた芸術大学や美術大学と呼ばれる専門の教育機関において、である。

まさにその種のハラスメントの具体例を本記事は報告している。上原さん(女性、引用者注)は取材時、まだ20代。たった数年前の新歓で新入生だった上原さんの心を打ち砕いた「テリブル」(酷い)なこととは何だったのだろうか。彫刻棟にはアトリエが備えられており、体育館のように天井が高く、大型の彫刻でも設置できるようなスペースになっている。普段は仕切りがあるが、新歓のときはそれを取っ払い、学生らが全員入れるように空間がセットされる。アトリエの前方にはステージが用意され、教授陣には「観覧席」が設けられ、学生たちはステージと教授たちの間に置かれた低いテーブルの前に座るというスタイルがお決まりなのだという。

あまりに性的で、ありえない新入生歓迎会

 新入生を迎えるための会に、なぜステージがあるのか。

 彫刻科の新歓では毎年、新入生は全員、一発芸をしないといけないんです。一発芸は大体、セクシャルなもので、それも男性が喜ぶようなものです。たとえば、男子学生が音楽に合わせて一枚ずつ着ている服を脱いでいくのですが、服の下に何枚もパンツを履いてたり……。女子学生はレオタードやスクール水着など、できるだけ身体が露出するような衣装を身につけたり、亀甲縛りをした女子学生もいました。ショックでした」

 大学生の新歓にふさわしくないワードが飛び出して驚き、思わず「亀甲縛りとは、SMプレイでみるあれですか」と確認してしまった。「はい。SMのあれです。私たちのときは、グループで一発芸をすることは許されなくて、1人ずつやらされました」

 上原さんも、身体のラインがはっきり出るような衣装を着て、モノマネの一発芸を披露させられた。ショックを受ける上原さんに、さらに追い討ちをかけたのは、一発芸のあと、司会をしていた3年の男子学生から、胸のサイズを聞かれたことだった。すでにお酒が入り、酔っていた男子学生の言葉に、多くの学生が笑っていた。

一発芸を断れない理由は「美大特有の空気」

 事前に一発芸を断ることはできなかったのだろうか、と疑問を持つが、それも難しかったという。

「藝大や美大を受験するための予備校大手は3つしかありません。浪人生も多いので、学生の間には、入学前から予備校時代にできた上下関係があります。新歓の時には、予備校時代の先輩たちから、こういうのやりなよ、と一発芸の指示が飛んできます。私にも1学年上の先輩から指示がありました。もちろん嬉々としてやる学生もいますが、多くの新入生が雰囲気に飲まれて、『やりたくないです』と言える空気ではありませんでした。先輩たちは新入生のノリをみて、『あいつら使えるかどうか』という判断をします。それで、その後の評価が決まってしまうので、嫌とは言えないのです」

 美術業界の特殊性は、予備校時代からの人間関係が大学でも続き、場合によっては卒業後の作家活動にも影響することにある。作家たちは自由に創作活動をおこない、作品だけで勝負しているというイメージが強いが、実は予備校や大学時代からの人脈で仕事をする場面が少なくない。

本当に恐ろしい業界だ!

 (中略)「100人とか200人いるような学科であれば、1人欠席しようが誰も気にしないと思うのですが、20人の中の1人だと、『あの子いなかったよね』と言われて、目をつけられてしまいます」。一発芸を断ることで、先輩や同級生たちとの人間関係を壊したり、教授をはじめ学科全員が集まる場を白けさせてしまったりすることを、入学したばかりの新入生がどうしてできるだろうか。

 投稿者自身は、別の美術系大学で、実習助手(助教?)らによる個人的な好き嫌いに端を発した理不尽かつ執拗なパワーハラスメントが横行していると聞いたことがある。しばらく(コロナ?)前とはいうものの、これでは、ハラスメント対策が義務化される前の、古い体質の企業における、新人歓迎会や職場でのパワハラと何ら変わらないかもっと酷いのではないだろうか?2025年現在、東京芸術大学各科の新入生歓迎会がどうなっているのか、是非内部の学生諸君からの報告と大学当局の見解を聞きたいものである。

藝大美大(に限らないが、、、)を目指す子弟をお持ちの親世代の方、知人などに内情を尋ねたり、志望大学の口コミなどの評判などを良く調べ、リスク回避を試みた方が良いのは間違いない。

 

キャンパス・スクールセクハラ性暴力前科者への警告ー(2)

キャンパス・スクールセクハラ性暴力前科者への警告ー(2)

 昔のことだから、大したこともしてないから 逃げられると思っている多くの「隠れ加害者へ」ーいつ告発が来るかもしれません!謝罪は今からでも遅くないのでは? もしくは今しがみついている役職からさっさと退場しては?それでも、告発されることは減るかも知れないですが、一生性暴力の罪は消えません(民事では賠償の対象になり得ます)!

前の記事(2022年2月22日投稿―(1))からはや3年もたってしまい、この間の怠慢をお詫びしたいと思います。この(2)の記事では、旧聞に属しつつある2023年の幾つかの客観的な(大手マスコミを中心とする)報道記事をもとに、「芸術系」の諸事件を報告・告発していきたいと思います。念のため改めて宣言しますが、私たちの姿勢は一貫して、出来る限り客観的な報道記事等に基づいて作成しており、根拠不明なSNS記事をさらに拡散するようなことは絶対行いません。

まず、元となる報道記事の最初は以下のものです。

早稲田大学セクハラ事件のコメントに反響…あー地獄、もう傍観者になるのはやめよう」

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/321530

この記事は、前の記事で「2番目の事件」として告発したケースの続編です。元々の記事は

https://digital.asahi.com/articles/DA3S15167321.html?_req

ですが、上の「日刊ゲンダイ」の記事は、福岡県出身の音楽プロデューサー、作詞家、作曲家である松尾潔さん(1968年福岡県生まれ)の連載コラム「松尾潔のメロウな木曜日」

https://www.nikkan-gendai.com/articles/columns/4408

(ちなみにそのコラムは惜しくも今年1月30日に打ち切られてしまった(泣!)。NHK-FMの番組も!何てことだ!)の#30である。松尾さんのコラムから少し長いが引用させてもらうことにする。実名などがはっきり入っているので:2023年4月のこの事件に関する東京地裁判決に関連し、

判決は、早⼤⼤学院で指導教官だった⽂芸評論家の渡部直⼰⽒(71)からセクハラを 受け、⼤学も適切さを⽋いた対応をしたとして、現代⽂芸コースの元院⽣で詩⼈の深沢レナ(筆名)⽒(32)が渡部⽒と早⼤に計660万円の損害賠償を求めた訴訟に対してのもの。訴状には、16年⼊学の深沢⽒は、渡部⽒からふたりきりでの⾷事などを求められ、 17年には「俺の⼥にしてやる」と⾔われたとある。⼤きな精神的ダメージを受けた彼⼥は授業から⾜が遠のき、18年3⽉には退学。その後相談した学内のハラスメント防⽌室は、退学者の訴えは取り上げないと受け取れる対応をしたという。東京地裁は双⽅に合わせて約60万円の賠償を命じた。⼀⾒勝訴のようでいて、この数字は安い。安すぎる。年間授業費にも満たぬ⾦額、と書けばわかりやすいか。しかも深沢⽒はセクハラに加えて教員の⽴場を利⽤したアカデミックハラスメントもあったと訴えていたが、東京地裁はその主張を退けた。「たった⼀度の過ち、冗談を⾔っただけ」という渡部⽒の説明に納得しかねる彼⼥は、判決後の記者会⾒で「セクハラはたった⼀度の過ちなどではありません。被害者のその後の⼈⽣を決定的に変えてしまいます」と語った。

⼀⽅の渡部⽒はどうか。この問題を受けて18年7⽉には教授を解任された渡部⽒だが、 すでに「復権」を果たしているとぼくの⽬には映る。翌19年には早くも主要⽂芸誌で健筆を振るっていたし、先⽉刊⾏されたばかりの単著に⾄っては、柄⾕⾏⼈(81)と蓮實 重彦(86)というこの国の「知の巨⼈」ツートップ(本当に?)がそろって帯に推薦⽂を寄せているのだ。権威中の権威のお墨付きを得た敵。深沢⽒の⼼痛はいかばかりか。同情を禁じえない。

(中略)

記者会⾒で深沢⽒は「ハラスメントによって奪われるのは修⼠号のように⽬に⾒える形のものだけではありません。わたしにとっては、それは⽂学でした」と述べた。ぼくは彼⼥よりハートが強かったわけでもない。もう⽂学なんて距離を置けばいいやと思えたのは、たまたま⾃分には⾳楽があったから。⼤学に⽂句を⾔うわけでもなく⾳楽に逃げたぼくもまた、渡部⽒のような尊⼤な教員をのさばらせることにきっと加担していたのだ。 「最⼤の悲劇は悪⼈の暴⼒ではなく善⼈の沈黙であり、沈黙は暴⼒の陰に隠れた同罪者で ある」──キング牧師の⾔葉を思い出す。傍観者になるのはやめ、勇気をもって声を上げ よう。難しいことだけどね。気づけば⾃分より若い⼈に囲まれることが増えたぼくも、彼 らが何か⾔い出せない雰囲気を作っていないかどうか気をつけながら⽇々を積み重ねていきたい。  

最後に。早⼤は賠償⾦60万円とは別に深沢⽒に学費を全額返還せよ。そして現代⽂芸コースは彼⼥に謝罪すべし。話はそれからだ

 まさに正鵠を得たコラムであり、私自身も傍観者であることをやめ、何度も立ち上がる気力と勇気をもたねばならないとつくづく思う。

【独自】「看護師になりたくて入っただけなのに」教員からの”罰”を回避するため『生徒同士で互いを監視』異様な学校生活を生徒らが証言【スクープ】【MBSニュース特集】(2024年11月13日)

MBSニュースで報道された兵庫県相生市の看護学校のパワハラ実態を独自取材した動画を転載します。

https://youtu.be/RYCwgCj-8_Q?si=x4zEn0fCV-XkJfKH

 

「甲南大学学生自死事件」に関するまんが版youtube動画が完成!

「甲南大学学生自死事件」に関するまんが版youtube動画が完成しています! 改めてご視聴と再度の拡散をお願いします。

甲南大学ハラスメント被害学生抗議自死事件 漫画版 2401102

まんが作者榎屋克優先生のXは@enokiyamangaです。様々な大変興味深くかつインパクトのある漫画が満載です!

 

「私立大学看護学部におけるアカデミックハラスメント」のyoutubeについて

以前公開していました標題のyoutubeですが、事態の進展が有りましたので、非公開としました。事案についての記事は2024年2月22日投稿していますので、そちらをご参照下さい。以前のyoutubeのご視聴を希望される方は、お問い合わせ欄にメール下さい。宜しくお願いします。